大学で福祉について学んだ山本さんは、入社二年目。
2020年の4月に新卒で都会に入りました。
「先輩方はやさしく、疑問に思ったことを気軽に聞ける安心感があります」
と語る彼女。新人のリアルな仕事内容をご紹介します。
介護職ならば、自分にしかないやりがいを感じられると思った
ー 今はどのようなお仕事をされているんですか?
利用者さまが家のように安心して過ごせるように、日々の生活のサポートをしています。歩行を支えたり、ご飯を食べるのをお手伝いしたり、ひとりでは困難なところを手助けします。正直、入ったばかりで簡単なことしかできないのがもどかしいですが、まずはできることから精一杯覚えていきたいと思っています。
ー どうしてこの職業を選ばれたのですか?
昔から人と接するのが好きで、人と関わる仕事がしたいと思っていました。より深く人と関わる、人の役に立てる仕事はなんだろうと考えた時に、介護職ならば自分にしかないやりがいを感じられるのではと思いました。
ー 都会を選ばれた理由は?
いくつか施設に見学に行った中で、一番施設がきれいで設備が充実しており、仕事の内容などを丁寧に教えてくれたのが都会でした。みなさんが親切に話をしてくださったのが印象に残っていて、ここでなら楽しく働けるのではと思いました。
責任を持つことの大変さと大事さを実感する日々です
ー 実際に就職してからの流れを教えてください。
新人研修で基礎知識を学んだあとに、プリセプター制度で、担当の先輩の仕事にずっとついていきながら、マンツーマンで指導をしてもらいます。まず日中の作業、それができたら夜勤に挑戦というように、少しずつ自分でやらせてもらえることが増えていきました。2ヶ月ほどで独り立ちしましたが、その後も毎月振り返りの時間をとってもらえたので、疑問点を残すことなく業務に慣れていくことができました。
ー 新人研修はどんな内容でしたか?
看護師やケアマネージャーなど、法人内の他部署の方がそれぞれの知識を教えにきてくださって、非常に手厚いなと思いました。介助の基本から、事務作業、感染対策など、介護職に必要な基礎知識全般を改めて勉強できました。
ー 実際働いてみて、大変だなと感じることはありますか?
大学時代に福祉の勉強をしていましたが、実際に現場に入ることは初めてで。命を預かる仕事ですので、責任を持つことの大変さと大事さを実感する日々です。今はまだ、イレギュラーなケースが起こった時に慌ててしまうことも多いので、いつでも客観的に、冷静に対応をできるようになりたいと思っています。
体格の大きい方の移乗など、まだまだ難しいこともたくさんあります。でも、先輩に「自分がしていて辛い介護は、利用者さまにとっても辛いんだよ」と教えていただいたことが強く胸に残っていて、早く適切な技術を身につけていきたいですね。
信頼され、安心してもらえる介護士になりたい
ー 先輩方の印象はいかがですか?
先輩方はとても優しくフランクに接してくださるので、疑問に思ったことを気軽に聞ける安心感があります。私がいっぱいいっぱいになっているのを気遣ってくださって、いつの間にかサポートしてもらっていた! ということもよくあります。細やかな気配りをされている方が多く、自分も見習いたいと思うことばかりです。
ー 仕事をする上で気をつけていることはありますか?
常にどの作業をしていても、俯瞰して全体を見られるようにすることです。些細なことから事故につながることもありますし、そこは自分の責任もあるので、緊張感を持って行動しています。
ー 今までで、うれしいなと思う瞬間はありますか?
利用者さまの様子の変化は自分ごとのように感じます。体調面で良い時、悪い時があるものなので、元気そうな表情の日が続いているとこちらも嬉しくなりますね。まだまだ自信もなく、未熟な自分ですが、利用者さまが自分の名前を覚えていてくれたり、帰る際に笑顔で「またきます〜楽しかった! 」と言ってもらえると「明日も頑張ろう! 」と思えます。
ー 今後の目標について教えてください
利用者さまにいつも通り過ごしてもらえるように、もっと信頼され、安心してもらえる介護士になりたいと思っています。そのためには技術面を上げることはもちろんのこと、先輩方のように細かな気遣いや心配りができるように頑張りたいです。そして介護福祉士の資格を取り、次に入ってくる後輩にも頼りにしてもらえるような先輩になるのが目標です。